HDMI 2.1の主な特徴
✅ 高速なデータ転送速度
HDMI 2.1は、最大48Gbpsの伝送帯域幅を持ち、4K/120Hzや8K/60Hzの映像伝送に対応しています。これにより、より滑らかで高精細な映像体験が可能となります。
✅ ダイナミックHDRのサポート
従来のHDRは映像全体に同一の輝度・色調設定を適用していましたが、HDMI 2.1ではシーンごと、さらにはフレームごとに最適な設定を適用するダイナミックHDRをサポートしています。これにより、よりリアルで鮮やかな映像表現が可能となります。
✅ ゲーム体験の向上
HDMI 2.1は、ゲームプレイ時の映像体験を向上させる以下の機能をサポートしています:
- VRR(可変リフレッシュレート):映像のカクつきやティアリングを防ぎ、滑らかな映像を実現します。
- ALLM(自動低遅延モード):ゲーム機からの信号を検出し、自動的に低遅延モードに切り替えます。
- QFT(クイックフレームトランスポート):映像の遅延を最小限に抑え、応答性の高いゲームプレイを可能にします。
✅ eARC(拡張オーディオリターンチャンネル)
HDMI 2.1では、eARCをサポートしており、Dolby AtmosやDTS:Xなどの高品質なオーディオフォーマットを、テレビからAVアンプやサウンドバーへ伝送することができます。これにより、より臨場感のある音響体験が可能となります。
HDMI 2.1を利用するために必要なもの
HDMI 2.1の機能を最大限に活用するためには、以下の要素が必要です:
- 対応する機器:テレビ、モニター、サウンドバー、ゲーム機などがHDMI 2.1に対応している必要があります。
- ウルトラハイスピードHDMIケーブル:HDMI 2.1の高帯域幅をサポートするためには、認証されたウルトラハイスピードHDMIケーブルの使用が推奨されます。
HDMIバージョン別 主要仕様比較表
項目 | HDMI 1.4 | HDMI 2.0 | HDMI 2.1 |
---|---|---|---|
最大解像度/ リフレッシュレート | 4K(3840×2160)@30Hz | 4K(3840×2160)@60Hz | 8K(7680×4320)@60Hz、4K@120Hz |
最大帯域幅 | 10.2 Gbps | 18 Gbps | 48 Gbps |
HDR対応 | 非対応 | HDR10、Dolby Vision(2.0a以降) | Dynamic HDR、HDR10+、Dolby Vision |
音声機能 | ARC対応、最大8チャンネル | ARC対応、最大8チャンネル、圧縮オーディオ(例:Dolby Digital、DTS)に対応 | eARC対応、最大32チャンネル、Dolby Atmos/DTS:X対応 |
ゲーム向け機能 | なし | 一部VRR対応(2.0b以降) | VRR、ALLM、QFT、QMS対応 |
推奨ケーブル | High Speed HDMIケーブル | Premium High Speed HDMIケーブル | Ultra High Speed HDMIケーブル |
主な用途例 | フルHD動画視聴、 一般的なPC利用 | 4K映像視聴、ゲーム、映像編集 | 8K映像視聴、次世代ゲーム機、プロフェッショナル用途 |
解説
- HDMI 1.4:初めて4K解像度に対応したバージョンですが、リフレッシュレートは30Hzまでと制限があります。一般的なフルHD映像や基本的なPC接続に適しています。
- HDMI 2.0:4K@60Hzの映像伝送が可能となり、HDRや高音質オーディオにも対応。4K映像の視聴やゲーム、映像編集など、幅広い用途に適しています。
- HDMI 2.1:8K@60Hzや4K@120Hzの高解像度・高リフレッシュレート映像に対応し、ゲーム向けの先進機能も充実。次世代の映像体験を求めるユーザーに最適です。